chikyuwatomodachi’s diary

地球はともだちのお話

3.11〜萊の唄〜

ひとつ、種が実を結び
おおきく育てと願った春

ひとつ、大きく揺れた日に
あの子は何かを伝えてくれた

草の匂い
温かな陽射しに
いのちの種が芽を開き

わたしの中で
ゆっくりと
育つものだとばかり
思っていた

空の蒼は消え
ネズミ色の縞模様
山のほとりは
無風に
大地は叫ぶ

くるくる回り
激しく回り
稚魚の群れと化し
旅立つあなた

あれから9年の月日が経ちました
あなたに会えなかったことを悔やむより
たくさんの子どもたちに出逢えたことを
わたしの歓びに変わり

形を変えてもまた
現れる
大切ないのちの唄を
唄い繋げ

春が来る
あなたは帰らない
それでも生きていく

すべては愛
萊のような
包み込む世界

晴れ渡る空
希望のひかり
浴びて
明日へいこう