chikyuwatomodachi’s diary

地球はともだちのお話

花屋のおじちゃんが教えてくれた種のはなし。

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東京の端っこ。
ほぼ、地図上では埼玉かと思うんだけど
ここはかろうじて東京都東村山市

志村けんさんの東村山音頭一世風靡したこの町も、40年以上前の話で、平成生まれの子は知らない話。

さて、そんなこの町に一風変わった花屋がある。

親父さんは野球帽にちょっとセンスの良いニットを着て、目深に被った帽子の奥に光る目は鋭い。

何でも、元々はアパレル業界にいたらしいが
一代で花屋を始めたらしい。

広い敷地に、雑多に置かれた苗を手に
いくつか欲しい物が決まったら
小屋の中で精算してもらうシステム。
もちろん、現金払いのみOK!

しばらく私の事を上から下までチェックした
親父さんは何かモゴモゴと話はじめる。

「ここにある種は安全だ。日本の大半の種は今とても危険な状態だ。それは、あの有名な農業〇〇組合と医療業界で手を組んで食べたら病気になって
薬を貰わないと生きていけない方法を作り出したからな。まだ、俺たちはいい。今の子供たちなんて
種無しの野菜ばっかり食べて、ちょっと風邪ひいたらすぐに医者にかかるだろう。悪循環なんだよ。
それに、いくらこんな小さな花屋の親父が噛みついたところで世の中変わらねえな。でもよ、母親なら子供に食べさせる野菜ぐらい庭先やプランターで作ってやればいいのさ。その時は安全な種を育てて次の種を採るんだ。」

そう話すと、スーっと奥の部屋に入って行き
静かに去っていった。

私がこの話を聞いたのは、まだ我が子が幼い頃だ。
10年以上前の話である。

キツネにつままれた様な気持ちになり、何とも
本当に親父さんが喋っていた言葉なのか不思議なくらいだ。なぜなら、その後はその花屋に何度か訪れても店にはパートの主婦がいるだけで、親父さんの居る様子が見えない。

あれから数年後、モンサント社の除草剤や
ニコチノイド。
https://www.actbeyondtrust.org/project-neonico/

農薬により🐝が絶滅してしまうのではという問題に直面。

https://www.uplink.co.jp/monsanto/about.php


一見、海外の話だと思うかも知れないが
これは、日本にも起きている
毎日の食卓に並ぶ食材の話なのだ。

ここで、提言しておくが。私は、絶対に反対運動はしない。反対運動ばかりしている人は心が苦しくなるからだ。

種についてはまだまだ学ぶ事があるけれど、
とにかく種を増やすことはできると思っている。

また、何人かの友人は食品会社を経営している。
彼らは地球環境に意識をおいた、種や苗を育て
乱獲はしない。

必要な分を必要な人に、届ける。
それだけだ、とてもシンプル。

フィリピンの島で育てられたモリンガ。
http://www.alicia-cafe.com/goods.html


自然の恵みを生かした神からの贈り物。
ノニピュア。
https://www.royaltahiti.jp/fs/rakuen/c/

実家の庭先や小さなスペースでも、土のあるところに種を忍ばせ土をかけ育てている。
それは、昔から母が自然にやっていることでもあり、生ゴミは土に還している。

これは、ある信用金庫の出入口に大きなプランターが並んでいたので障がい者の施設のサポートで
一緒に種を植えた。

施設の事業が途中で終わってしまってからは
一人でそれを世話してきた。

すると、また不思議な事が起きるのだ。
あるときプランターの様子を見ていると、明らかに誰かが水やりや雑草抜きをしてくれていた。

信用金庫に許可をとって行っているボランティアなのだか、他に申し合わせた人はいない。

また、あるときプランターへ向かうと
ペットボトルが2つ置いてある。

誰かが、私の代わりに水を用意してくれているのだ。

種を育てるのに必要なのは、水と土と太陽の光。

土からの栄養を十分に吸収し、やがて芽を出す。

太陽の光で光合成するのだ。

これは、子育てとよく似ている。


プランターの世話をすることを止めた。
きっかけは2つある。

ひとつは毎日プランターの掃除や雑草抜きをしていると、「おはようございます!」と声をかけてくださる社員さんがいること。

その信用金庫は月に1回お客様向けに花の苗を配っている。残った苗を出入口に飾りたいと申し出たが
上司の返事はNOだった。

ちょうど、2拠点暮らしを始める頃だったし
挨拶を欠かさない様な社員さんがいらっしゃる
会社なら、いつか誰かが気づいてくれると思い
離れることにした。

種を育てると気づく事がある。

それは、種からの教えがあるのだ。

いのちの連鎖を伝えるべく、小さな種は呼吸をしている。

その種が実を結ぶまでは、小動物や昆虫の協力によって季節を運ぶのだ。

昨年、上映させてもらった
【みつばちと地球とわたし】
でも、活動家のハニーさんこと船橋さんも同じ事を話している。

http://www.heartofmiracle.net/hotnews/hotnews0012018.html

人間が成り上がり、勘違いをしてはいけない。

私たちは自然の恩恵の中で暮らしている。

経済を豊かにするために、種がある訳では無い。


あの時、花屋のおじちゃんは面白い事を言うな〜と思った。
花屋なのに、種を自分で作る様に話してくれた。

儲けの話ではない。

種を売らないで、種を育てる様に話していたのは
種を守り増やすためだったのか?!

私は、そのことを伝えるべく
絵本を描いている。

こどもたちの心に種を届けよう
そして、心の種を育てよう。

いのちの続く限り。



種から繋がる歌もできました!
楽曲名【食べものに感謝♪】
スタジオ収録体験記はコチラ↓↓↓↓↓
https://emikan.com/musical-composition-tabemononikansya-studio-recording-experience

記事出典元【たねブログ】
https://emikan.com/