chikyuwatomodachi’s diary

地球はともだちのお話

八ヶ岳 ~diary~

あなたはライアーという楽器をご存知ですか?

ハープのように弦があり、座った膝よりも
上に乗せて竪琴として奏でる楽器を。
この楽器を日本に持ち込んだ第一人者の方がいらっしゃいます。

その演者は82歳の女性。みゆきさん。
彼女の雰囲気が素敵すぎて、只者ではないぞ
このおばあちゃんは!というエネルギーを醸し出していた。
彼女の人生には常に音楽があり、その音楽家としての生きざまを今も語り部として伝えて演奏する小さなサロンコンサートへ行って参りました。

知り合ったのは、8月の終わり。
八王子にある彼女のサロンへご紹介を受けて
伺いました。

初めましてのご縁を繋いでくださったのは
熊本県在住の愛氣法の創設者、坂田氏です。
彼は年間半分は旅の様な暮らしをしながら
体を弛める、脱力する、愛で癒すを伝授しながらながーいお髭を蓄えた仙人のような方。

さてお二人は熊本県の震災後、癒しを伝えるアーティストや背術家などの輪で知り合ったという。
わたしは1度もライアーの音色を聞いた事がありませんでしたが、敢えてインターネットなどで聴かずに当日のコンサートを楽しみにして、79歳になった母マリ子を誘っての二人旅。

サロンはハープ奏者で有名な智香子さん。
彼女は美智子妃殿下の前でも演奏されるほどの方だそうです。

彼女がオーナーをされているペンション
星の雫へ前日より一泊しました。

コンサートはペンションのリビングルーム
はじまります。

智香子さんがご挨拶され、白いヒールを履いたところからスタート。

聞きなれた曲の数々が流れるように奏でられると、三曲目が始まった頃に道路の反対側をわざわざ横断してガーデンを抜ける影。

それはご近所の猫ちゃん。

まるで、ハープの音色に誘われて

『少し遅れたけど、参加するわ♪』

とでも言っているお顔。

みゆき先生のお孫さん遥ちゃん15歳のお祝いを共に祝い唄いました。

アベマリアの旋律が身体を包み、なんとも心地いい時間を過ごしていると、あっという間にハープからライアーへ交代。

みゆき先生のライアーはまるで語り部
語りかける様に弦の音が響き、
その音に応える様にガーデンの木にとまった
小鳥が返事をしていました。
お話はとても滑らかで、まるで絵本でも
読み聞かせして下さっているかの様に。

たくさんの童謡を歌いながら弦を指で鳴らす
その姿を見ていると一瞬小さな笑い声が聞こえました。

その小さな笑い声

クスクス( *´艸`)

と、明らかに小さな子どもの声。

見渡してもその様な子どもは見当たりませんでしたが。。。
おそらく天使の笑い声だったかと。。。

ライアーの音色はお話するように語り響く
存在感がある。
語りべをされながら、みゆきさんはご自身の人生についても触れていた。

「音楽が大好きで、いつも傍らに音楽があった。 お母さんが内職をしながらでも続けさせたくれた。

そんなわたしも今ではおばあちゃん。
膝の故障で、一人で出かけられなくなり家の前まで車で迎えに来てもらうようになった。
車椅子の状態でも、こうして演奏できる場所があるって楽しい。」

人生の過ごし方は其々だ。

しかし、与えられた命をどう生かすか

そんなことを考えながら

深夜の高速を八ヶ岳から二時間程で
戻るアクセル全開のテンションだった。