SDGs 壁画アートワークで伝える循環型社会
深夜に目が覚め再びblogを綴る。
市川にある鬼高小学校で6年生169名と壁画のワークショップを開催した。1階~2階の階段部分の壁画制作。
2階に通じる廊下~スカイライブラリーという名乗りの廊下を利用した図書室。
新型コロナウイルスの影響によりオリンピック延期、関係者団体の女子マラソンが中止となる。
廃棄寸前の新品ブランドウェアを使用し
循環するウェアのワークショップだった。
この壁画アートワークの活動はプロボノ。
プロが技術を伝えるいわゆる地域社会貢献活動のひとつである。
わたしは元々、創作作家である。
ストーリーに合わせた作品づくり、小さなjewelryなどを制作してきた。
この壁画アートワークをスタートして早15年が経過。
それまでの創作活動とはサイズ感も全く違うスケールの大きな仕事。
きっかけは古い市民プールの外側にある更衣室の壁。
それはそれは、おどろおどろしく荒んだ
暗い雰囲気だった。
1996年に環境アートのecodecoKOBOを立ち上げ、地域ボランティア協力で教室を開講。
そのきっかけから、東村山市の環境部の
おじちゃんより声をかけていただいた。
『おいよ、壁画って描けるかい?』
その一言に乗せられて、描いた壁画。
地球から🌱がぴょこんと飛び出たイラストに
手形粘土で作ったこどもたちのオリジナルパーツを張り合わせたコラージュ作品。
当時5才の娘がその絵を見て言った
「ママ、地球はともだちだよね♪」
これが後に【地球はともだち 】のきっかけになった。
ある日電話がかかってきて、老朽化により
取り壊すという。せめて、こどもたちの手形だけでも取り外しをと切望したが叶わなかった。
そのときに決意した。
カタチあるものは、いつか壊れるのだ。
これは、メッセージだ。
必ず【地球はともだちプロジェクト】を動かす時がやってくる。
あれから15年の月日が経ち、わたしは今も
壁画を描いている。
間に宇宙人の息子を育てるという偉業もあったので、ブランクがあった。
しかし、マインドは0になった事がない。
常に新たに描けるエネルギーを温存しておいた。
子育てとは果てしない。
生まれて間もない乳飲み子を育てるところからひとりで生きていけるまで。
6年前に離婚してより、シングルマザーとなる。まだ、二人のこどもの養育は続いているが自立した生活へと向かっている。
さて、昨日の鬼高小学校ワークショップは。。。
あと10年したら建て替え計画している
築60年は経つ市川市立鬼高小学校にて壁画アートワークへ行ってきた。
学校の校歌に合わせ、下絵を考案。
真夏の最高気温の頃にペンキ作業をした。
おやじの会のみなさんも一丸となり、こどもたちのためにと下地塗りの作業にご協力いただいた。
PTA会長の冨田さんもおやじの会の立ち上げの中心人物で、その統率力と言ったら素晴らしいものがあった。
普段はそれぞれの職種で働くパパさん。
2020年はコロナ禍でこどもたちにとっては
短い夏休みだった。
この2日間で仕上げたペンキ下地と下絵。
残暑が厳しく予定日の月初から月末へと
開催日をずらしての運営となった。
これが好を創した。
密にならない様な手順を踏み、担任の先生方とは二度打ち合わせ。
コロナ情報にも細心の注意を払いつつ
やりとりを重ねてきた。
各クラス単位での説明会をし、
《SDGs》国連が打ち出した2030年に向けての持続可能なエネルギーへのアクションと
アートワークについてを対話する。
生徒のみなさん、よくご存知で温室効果ガスによりCO2の増加が生み出した環境破壊。
この排出と酸素のバランスを同じ量にする2050年への働きかけは、こどもたちが背負っているのだ。
壁画を描きつつそんな未来への記憶を繋ぎ手になってくれたら嬉しい。
さて、絵具を指で直接触り感触を試してもらう。この塗料はリキテックスの水性タイプを使用、乾くと耐性となる。
1人1枚クリアファイルを持ち、三色の絵具を手にする。
今回は薄手のゴム手袋をしての作業となる。
海・太陽・雲・松・白鷺・花
6つのキーワードに合わせて、担当を決め
一クラス8班、32~33人の総勢169名。
これが六年生の卒業制作ともなる。
マスクに帽子や手袋をしていても、笑顔を感じられる。
みんなテンションがあがっていた。
『躊躇しながら遠慮がちに描く子も
大胆に大きく波を描き笑う子も
太陽は少しづつ広がり雲の流れを感じる。
黒松の葉は青々と伸びて
白鷺は大きく飛び立ち、花が咲き誇る。』
鬼高小おやじの会×Emikobo
鬼高小1階階段壁画【海流】千葉県に入ると潮の薫りがする
鬼高小の校歌より校舎1~2階~雲が湧き雲が流れる~
鬼高小 2階廊下~鳩が舞い鳩がはばたく~まだ、鳩の描きはここから。
鬼高小 2階~3階~黒松が照りはえる照りはえる~
校歌のイメージに広がる世界観を感じる。
180分で休む暇なくツアーの如く続く。
ああ、あれはディズニーランドのキャスト時代にツアーガイドだった20代を彷彿とさせた。
(懐かしい✨50代には体力が必要だわ。そうだ、筋トレを復活しよう。)
今朝は何度もマッサージ機に乗っかりながら
昨日の流れを思い出す。
コロナ禍だとしても、リアルな体感が必要だって事を教えてくれた。
当然、このイベントを企画遂行するには
学校側の理解や保護者の協力があってのこと。
彼らの10年後、建物が壊されてしまっても記憶に残る時間になったことは間違いない。
その担い手たちにメッセージを伝える仕事こそがこのプロジェクトのミッションだ。
《企業スポンサー》
三和製作所
*市川J:COM放送10/7再放送あり
《ど・ろーかる》よりアプリでも視聴可能。
*よみうり新聞掲載予定