chikyuwatomodachi’s diary

地球はともだちのお話

髪を染めること。茶髪・金髪文化。

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最近、鏡を覗き込むと顔のシミよりも目立つ
白髪がやけに気になる。
50歳になったのだから行く年並みか。。。

科学染料が肌に合わなく、チカチカヒリヒリ
してしまうのだ。

中学生ぐらいの頃はオキシドールを振りかけ
茶髪にするのは不良のはじまりだと
言われていたのが懐かしい。

平成生まれ、ミレニアムに誕生した娘は
小6の時に髪染め事件をおこす。

当時、PTAの活動で姉妹都市から来日された
学生たちのウェルカムパーティーに参加中。

おばあちゃんの家に滞在していた娘からの電話。
「ママ、、、髪の毛が、、、髪が、、金髪になっちゃった(泣)」

連休が明けで明日から学校という日になぜ金髪に近い茶髪か。

髪を染めたいという娘の願望を義妹が
「染めてあげるよ〜」とやってしまったらしい。

何か携帯が鳴ったとき、いや〜な予感がしたが
まさかの茶髪事件!
しかし、ここは冷静に母親の顔。

私「そのまま、帰っていらっしゃい。」

帰宅した娘に話を聞いた。
ドラッグストアで買い物していたら

義妹「簡単に染まるから、やってあげるよ〜!
最初はそんなに染まらないから大丈夫だよ〜!」
と勧められた。

前から染めたい願望があったところ
すんなり受け入れた。決めたのは本人だ。

しかし、叔母である義妹にはコンコンと話をするが全く噛み合わない。
小4から不登校で周りの人と接して来なかったゆえか、良かれと思い喜んで貰えると思って染めてあげたんだと言う。
後ろで見守っていた、義母からは詫び状が届くが
そこに書かれていたのは

「私がついていながら止められなくてごめんなさい。髪を染めるのは違う日にすれば良かった」

う〜ん。そういうことじゃなくって😥



さて、翌日は黒髪に染め直して学校へ行きたいと
娘は言ったが、そのまま行かせた。
自分の目で周りの反応を見て来いと言った。

担任の先生には状況を手紙で書いて持たせた。
朝、学校で本人以外の生徒に

「めい本人が1番わかっている事だから
茶髪のことは触れてはならないぞ」

と話してくれたそうだ。
その日は誰からも髪の色について何も
聞かれずに帰って来た。
担任の先生や生徒である友達の心温まる思い出だ。

その後、若さなのか、ぐんぐん伸びる。
髪を短く切って茶髪がなくなるまで
ぐんぐん伸びる髪を切って調整したっけ。
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(大学入学式の娘めい)

高校は自由の森学園を選んだ。
中学は当然校則の中にあった。
息苦しい時間から一歩外に出た。

校則に縛られず、自由を尊重し
偏差値教育の考え方を止めた
教育の学校だ。

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自由の森体育祭より


私服の学校で耳にはピアスを開けまくり
茶髪金髪銀髪に赤色紫色ピンクまで
髪色は自分の好きな色に変えて
ファッションを楽しんだ日もある。

大学受験が目の前に来た日
自分で髪色を黒に戻した。

現在、19歳。
あの日、髪を染めた経験は良かったと話す娘。

本当の自由は自分の責任の中にあることに
気づいたと話している。

自分の白髪を染めながら、あの日のことを
考えている私がいる。
産まれる間際に死産かも知れないと医者に伝えられ
震える手でサインした。
脳に障がいがあるかもしれないと言われた日。

子育ては喉元を過ぎると大変だった日を
忘れがちだが。

最近、韓国で暮らす娘。
自炊をしたり、少ないお小遣いで遣り繰り。
自分の足で歩きはじめ大人になっている。

髪を染めると心が変わるといつも話してた父を
思い出しながら今日も白髪を染める。



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自由の森学園卒業生展
jiyucolorより